株式会社 ティ・エフ・シー

ー施工管理技士による安全管理とはどのような業務か解説!ー

建設現場では施工管理と呼ばれる業務があります。
これは簡単に言えば現場で施工される作業や人員配置、さらに部材の管理など一切の管理を行う業務で、施工管理技士と呼ばれる資格取得者が担当しています。
そのなかでも特に重要なのが安全管理と呼ばれる業務です。
これは建築工事や土木工事などあらゆる建設工事で危険を未然に予防する重要な管理業務といえます。
そこで今回は施工管理技士による安全管理とはどのようなものか解説しましょう。

 

施工管理技士による安全管理業務とは?

施工管理技士は、建築施工管理技士など多くの種類の施工管理技士がいるもののほとんどの施工管理技士には原価管理、品質管理、工程管理といった各種管理のほかにも安全管理と呼ばれる業務があります。
ここでは、その概要や必要性について紹介しましょう。

 

施工管理技士による安全管理

施工管理技士による安全管理とは、現場において安全な環境を整備することを指し、危険の排除と予防の2本柱で管理を行っているのが特徴です。

まず危険の排除としては季節や天候による危険性を予測し、作業の中断や予定の変更、さらに落下や横転などのリスクがある建設機材や部材を安全な場所に移動させるなどの措置を取ります。

次に予防では事故が発生することを想定して具体的な安全対策を策定することなどが挙げられます。

このように危険を予測して安全に作業員が作業に充実できることを安全管理として行っているのです。

 

安全管理の必要性とは?

安全管理は、施工管理技士の業務で最も必要性が高く、重要な管理です。
その理由として建設現場の危険性、進捗の大きな支障となることが挙げられます。

 

建設現場は多くの方がイメージする通り、危険と隣り合わせです。
一度事故が発生すると軽度のものであってもけが、最悪死亡事故も起こります。
こういったことが発生してしまうと貴重な人命が失われたり、ケガによって作業員が作業できなくなるといった深刻な影響を与えたり、現場の士気も大きく下がるのです。
そのため、現場では無事故で終えることを最優先しているのです。

 

次に進捗の大きな支障となることです。
一度労働災害の事故が発生すると工事も中断され、場合によっては長期にわたって作業できなくなります。
このような事態になると工事そのものが大幅に遅れてしまい、納期に間に合わなくなってしまいます。
作業員や周囲の方々に被害が及ぶことは言うまでもありませんが、工事の進捗にも深刻な影響を与えるため、安全管理を行うことは重要なのです。

 

安全管理の具体的な業務を紹介!

安全管理の具体的な業務内容として、作業に関するもの、作業に従事する作業員に関するものの2つに大別されます。

 

作業に関するもの

作業に関する安全管理として、機材の点検や工法の確認、ルールの確認といったものが挙げられます。

機材の点検としては、使用する機器や機材が安全に運用できるか点検を行います。
そのうえでどのような問題があるか、あるいは問題を発見したらどうするかといった対処を行っていきます。

工法は決められた工法が行われているか確認する管理業務です。

そしてルールの確認として、上下作業の禁止、つり荷の際の人払い、安全帯の徹底といったものをチェックします。

 

作業員に関する安全管理

作業員に関する安全管理はコミュニケーションによるものが多くあります。
具体的には、5Sと危険予知運動、健康チェック、事例の共有といった安全管理です。

まず、5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」の徹底です。
現場をきれいに整えておくことで安全の向上につなげます。
危険予知運動は作業を開始する前に注意点の説明や必要に応じて対策を施工することです。

次に健康チェックとして各作業員が疲労や体調不良を起こしていないか確認することが行われています。

そして、危険な事例、いわゆるヒヤリハットの事例を作業前に紹介し、危険な作業の共有と改善策の立案なども重要な業務です。

 

まとめ

施工管理技士は建設現場の管理を行う専門職で、建築施工管理技士など分野ごとに施工管理技士がいます。
これらの施工管理技士が中心になって現場の安全管理が行われ、工事で発生する危険性のある事故を未然に予防し、点検や作業員とのコミュニケーションを行っています。