「施工管理士の資格はどんな仕事に活かせるんだろう?」
「施工管理士で転職やキャリアアップについて考えている……」
施工管理士は施工管理職に必要とされる国家資格で、多くの会社から求められる人材です。
しかし、施工管理士の資格をお持ちで、転職やキャリアアップをお考えの方は、他の業界・職種に転職できるのか不安に感じる方も多いでしょう。
そこでこの記事では「施工管理士資格を活かせる仕事」について詳しく説明します。
納得いく転職・キャリアアップが行えるよう、ぜひ本記事を参考にしてください。
施工管理士資格を活かせる仕事5選
施工管理の資格は「施工管理技士」という国家資格です。建築施工管理技士や土木施工管理技士などの7つの資格が該当し、1級は監理技術者を、2級は主任技術者・専任技術者の仕事に活かせます。
業界内でも施工管理技士は不足している傾向にあるため、多くの会社から求められる人材です。
施工管理以外で、施工管理技士資格を活かせる仕事として、以下の5つが挙げられます。
- 建築士
- 建設会社の営業
- ビル管理
- 都市再生機構
- 技術系の公務員
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
1.建築士
施工管理士として働くことで現場の状況を把握できるので、良い環境を築きやすいです。
また、設計図から施工図に書き換え業務を担ってきた方であれば、設計図の見方がわかるので建築士をスムーズに始められるケースがあります。1級建築施工管理技士を取得した場合、建物に関する知識は重なる部分もあるので、学習を重ねれば建築士を取得することも可能です。
2.建設会社の営業
施工管理の現場で培った提案力・コミュニケーション能力などを活かし、営業職へ転職する方も多いです。名刺に「施工管理技士」と記載できることで、お客様からの信用が高まることもあります。
また、営業職は成績さえ優秀であれば、キャリアアップのための資格取得は必須ではありません。実力次第でどんどん年収やキャリアアップが狙えるという点はメリットの一つでしょう。
3.ビル管理
ビル管理の業務は、定期的に行う建物の設備点検や、建物を適切な状態に管理・維持することなどが挙げられます。そのため、建築段階から業務に携わる施工管理の業務経験者は、重宝されるケースが多いです。
また、ビル管理の仕事は状況に応じて、業者に建物の修理を依頼する必要があります。施工管理の経験を活かして、適切な業者選びができる選びできるという点は、面接時のアピールポイントとなるでしょう。
4.都市再生機構
大都市や地方の中心都市などの整備や賃貸住宅の供給・支援を行う「独立法人都市再生機構」での勤務を目指す方も多いです。
都市再生機構での業務は民間企業との協力が必要不可欠であるため、施工管理の仕事で培われたコミュニケーション能力や管理スキルが活かせるでしょう。
5.技術系の公務員
技術系の公務員の業務は、公共工事を発注する側の仕事となります。施工管理の知識が必要となるため、民間企業などで施工管理経験のある方が採用されるケースが多いです。
特に募集が多いのは、建築・土木・電気に関する職種です。施工管理士の資格を持っており、経験も十分にある場合は40代以降でも採用される可能性があるので、各自治体の募集をチェックしてみましょう。
【他業種へ転職】成功のポイントとは
施工管理士の資格をお持ちの方が他業種への転職を成功させるためには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。以下の5つを確認しましょう。
- 培った経験と実績をしっかりとアピールする
- 転職先で必要な資格は事前に取得する
- ポジティブな転職理由を伝える
- 前職の退職はなるべく早めに伝える
- 転職エージェントをうまく活用する
まとめ
この記事では、施工管理士の資格を活かせる仕事について詳しく説明しました。
業界内に関わらず施工管理技士は不足している傾向にあるため、多くの会社から求められる人材といえます。専門知識はもちろん、コミュニケーション能力が必須の施工管理技士としての業務経験は、さまざまな業務で活かせるでしょう。