株式会社 ティ・エフ・シー

ー1級施工管理技士とは?試験概要や資格取得するメリットを解説ー

「現場監督を目指すためにはどんな資格が必要なんだろう……」

「1級施工管理技士になるためにはどうしたらよい?」

 

1級施工管理技士とは文字のとおり、建築系の管理業務を担う上級資格です。これから施工管理技能士を目指す方は、わからないことが多い方が少なくないでしょう。

 

そこでこの記事では、これから施工管理技能士を目指す方へ向けて「1級施工管理技士の試験概要」についてわかりやすく説明します。

 

資格を取得するメリットについても解説するので、資格取得を迷っている方はぜひ参考にしてください。

 

 1級施工管理技士とは

 

「1級施工管理技士」とは国家資格を保有する施工管理職の中でも、比較的難易度が高い資格の一つです。1級施工管理技士の資格を保有することで、工事現場で監督や管理者として働くことができます。

 

1級施工管理技士の役割

 

1級施工管理技士とは、建設工事の際に、施工計画・工程管理・品質管理・安全管理などの管理業務を担う資格です。

 

似た資格として1級建築士が挙げられますが、1級建築士は設計管理のスペシャリスト、1級建築施工管理技士は施工管理のスペシャリストといわれています。

 

また、昨今は環境意識への注目が集まっているため、「3R(Reduce・Reuse・Recycle)の遵守が求められることも多いです。

 

1級と2級の違い

 

施工管理技士の資格には1級と2級の種類があります。大きな違いとしては以下の2点が挙げられます。

  1. 1級取得により監理技術者として認められる(2級は主任技術者)
  2. 1級は19歳以上であれば誰でも受験可能(2級は17歳以上)

 

監理技術者は元請の特定建設業者が、総額4,500万円以上の下請契約を行った場合、設置する必要があると法律で決められています。主任技術者は元請・下請に関わらず、監理技術者が必要な工事以外はすべての工事で配置する必要があると法律で決められています。

 

 1級施工管理技士の試験概要

 

ここからは、1級施工管理技士の試験概要について詳しく解説します。

 

受験資格

 

1級施工管理技士の試験には、第一次検定と第二次検定の2つがあります。第一次検定は、年度末時点での年齢が19歳以上であれば誰でも受験可能です。

 

第二次検定では1級第一次検定合格後、監理技術者補佐などの特定実務経験1年を含む3年の実務経験が必要です。

 

試験内容

 

第一次検定の試験内容は以下のとおりです。

 

 

試験形式はマークシート方式で、試験に合格するためには全体の得点の60%以上、かつ施工管理法(能力問題)の得点60%以上正解しなければなりません。

 

第二次の試験内容は以下のとおりです。

 

 

試験形式はマークシート方式と記述式で、合格するためには60点以上とる必要があります。

 

1級施工管理技士の難易度・合格率

 

1級建築施工管理技士の合格率は、第一次検定が平成30年から令和4年で平均すると42.6%、第二次検定が44.4%です。どちらも合格率は高くなく、受験をした約半分の人が不合格となっています。

 

合格率から難易度が高いことがうかがえ、資格取得が簡単ではないことがわかるでしょう。試験に挑む際は、入念な対策を計画的に行い、試験に向けて準備をする必要があります。

 

 1級施工管理技士の資格を取得するメリット

 

1級施工管理技士の資格を取得することで、以下のメリットが挙げられます。

 

  1. ①建築工事の管理をつかさどる監理技術者として働ける
  2. ②企業全体の技術力評価にもつながる
  3. ③知識や技術の証明になる

 

まとめ

 

この記事では、1級施工管理技士の役割や試験概要、取得するメリットについてわかりやすく説明しました。

 

資格を取得することで、監理技術者としての勤務ができるだけではなく、自身の知識や技術の証明にもつながるため、転職や昇進に役立ちます。

 

合格率45%程度と難易度の高い試験ですが、取得すればメリットが大きいことも間違いありません。試験に挑む際は、早い段階から計画的に学習を進め、試験に向けてしっかりと準備をしましょう。